誰か助けて…
夫から暴行を受けたことがきっかけで職を失い、詐欺にも遭って経済面に困窮した結果どうなったか。
目先の支払いに追われる形で熟女キャバクラで働くことになりましたが、未経験ながらも順調にこなしていました。
そして待望の給料日を目前に…思いもよらない想定外の事態が起こります。
キャバクラが突然の閉店で給与も未払いに
いつも通りにお店に出勤するとお店が開いておらず、他のキャストさんたちも中に入れず外で待機とおかしな様子。
ボーイさんや店長に連絡をいれても繋がらず、結局お店がオープンの時間になっても店を開ける人が誰も現れずオープンできませんでした。
それから1時間ほど待ったのですが、状況は変わらずで一旦帰宅。そしてその翌日、翌々日もお店は開くことはなく責任者への連絡も繋がらない。
意味不明のまま数日が過ぎていき、結局お店が再開することはありませんでした。
貰えるはずの給与も支払ってもらえず、一切の理由も知らされないままお店は閉店してしまったのです。
こんなことがあるなんて、やはり水商売の世界は怖いなとおもいました。
家賃も消費者金融で借入れして支払うしかなくなり、詐欺に遭った時の借入もあるので借金がどんどん嵩んでいく。
なぜこんな目に遭うんだろうか?と次から次へと不幸が降りかかってくる状況に心が折れました。
お店のお客さんからお金を借りることに
そんな時にお店で指名を入れてくれていたお客さんから「店は閉店したの?」と連絡があり、事情を話すと「詳しく聞きたい」とのことで、わたしの個人的な問題もあったので相談に乗ってくれることに。
そのお客さんは50過ぎくらいの自称「コンサル業」で、お店での飲み方や身に着けてるものでお金には余裕のある雰囲気でした。
中小企業の社長さんによくいそうな感じで、少しガラの悪そうな装いをしているけどいつもニコニコしていて振る舞いも紳士的な人だったので悪い人ではないとおもっていました。
その人が生活に困っているならお金を貸してくれるといい、消費者金融からの借り入れも利息が勿体ないからすぐに返済した方が良いと【100万円】を借してくれることに。
借り逃げされたら困るからと身分証の写メをとられたくらいで、下心もなさそうで単なる善意と受け止めていたので甘えてしまったのですが…それが大きな間違いでした。
十日で3割の暴利(利息)
フタをあけてみればお金を貸してくれたその人は、その筋なのか闇金のようなことを生業としている人で、その十日後には利息分の3割を支払うよう突然要求してきたのです。
話が違うしそんなお金すぐに払えるわけないと言うと、払わないと家まで取り立てに行くと脅されました。場合によっては近親者のところへも行くと。
そして払えないならすぐにでも稼げる仕事を紹介するからそこで稼げと言われ、完全に追い詰められていたわたしは言われるがままに紹介されたその仕事で稼ぐことに。
その仕事がどんな仕事かというと「風俗」です。
ここまで追いつめられると精神状態もちょっとズレてしまって正常に物事を考えることもできなくなります。
やることなすこと悪い結果にしかならず、もう何をやってもダメだって気持ちになっていたところもあり、「体を使って稼ぐ」という最終的なところに行き着くことになります。
「誰か助けて…この状況から」そんな風におもっても、誰も助けてはくれるわけもないし自分でどうにかするしかありません。
こうしてわたしは落ちるところまでとことん落ちていきました。