5年間の不倫関係へ
夫から激しい暴行を受けたその翌日から高熱が出て、顔の痛みと倦怠感に苦しみながら3日間ほど寝込むことになりました。
痣だらけで腫れあがり輪郭の変わった顔を鏡で確認するたび、元に戻るのかなと不安な気持ちになり涙していました。
警察への通報も考えましたが、あそこまで酷い目に遭わされると報復が恐ろしくて何かしようという気もにもなれません。
『絶対逆らってはならない』、『絶対に怒らせてはならない』存在という認識になっていました。
周りに相談できる家族や友達などサポートしてくれる存在がいれば警察への相談もできたかもしれません。
しかし、その時の私にはそういった存在もおらず希薄な関係性の人ばかりだったので1人で抱え込むしかありませんでした。
夫に受けた暴行からようやく動ける程度に回復しても、人前に出れる顔ではないので仕事に行くこともできません。
夫に殴られた顔の治療で形成外科に
頬骨や目の周りに痛みが取れず鼻柱も少し曲がっている状態だったので、まずは治療しなければと形成外科に行くことに。
傍から見て完全に暴行されたとわかる見た目ですが、理由を効かれても『夫に暴行を受けた』とは言えませんでした。
診断の結果は「眼窩底骨折」と「鼻骨骨折」と「頬骨骨折」で全て手術までとはならない軽度なものでしたが全治3カ月の診断。
顔はキレイに元通りになるかわからず痕が残る可能性が高いと言われ、仕事もしばらく休むことになりました。
契約社員として働いていた会社は急遽まとまった休みを取ったことで、その後の契約更新もしてもらえず仕事も失うことに。
まさに不幸のどん底といった状態でした。
私にあれだけの暴行を加えたのだから、警察沙汰になっているかもしれないと警戒してしばらく身を隠していたのか、それからしばらく夫があらわれることはありませんでした。
でもその部屋で暮らしている以上はまたいつ来てもおかしくなかったわけで、そんな状況で夫に対する恐怖に怯えながら暮らす日々がおとずれ精神的にも不安定になっていきました。
配偶者暴力相談支援センターへの相談
またこんなことが起きたらどうしようという不安と恐怖から、警察への相談は怖くてできませんでしたが、ネットで調べて地域の配偶者暴力相談支援センターの存在を知って相談することに。
センターは救急時には安全確保として居場所を提供してくれたりもするので、何も頼れるところがなかった私にとっては有事の際に頼れるところができたのは大きな安心材料となりました。
そのセンターで情報提供や助言など、真剣にわたしの身を案じて親身にサポートしてくれた男性がいました。
その男性こそが不倫相手となる彼でした。
こうして、夫から暴力を受けたことをきっかけに彼と出会い5年間の不倫関係へと発展していくことになります。